|
詩人:箕喪 木陰
貴方の手の中
私は一人貴方のために
貴方になされるまま
踊り続けるの
私の先へ行くことさえ許さない
逝くときは貴方の手で私を殺して
貴方だけをみていたいから
私から目をそらさないで
真っ赤な衣装身にまとって
私はあなただけの物
そしてあなたは私の物
貴方が望んだもの
手に入れたら私の物
でも独占したいのはただあなただけ
死ぬことさえ許さない
私とともに永遠を生きるの
もしも死ぬなら
あなたの腕の中で死にたい
共に同じ道を歩いて
同じ歩幅で同じ速度で
同じ時をあなたと過ごしたい
私の血で染まった
赤いリボンぶらさげて
あなただけのために私は踊るから
私だけを見つめて