詩人:阿紀奈
今日の天気予報は雨のち晴。
朝から降り続ける雨は、アスファルトを強く打ち付ける。
昼過ぎには雨は上がって曇りに変わり、時折その隙間から太陽が顔を覗かせる。
夕方を回った頃、雲も減り、太陽が空を真っ赤に染め上げた。
私は思わず脚を止め、暫く空を眺めていた。
雨上がりの日の夕暮れの太陽の顔。いろんな顔を持つ太陽の顔の一つ。
周りを見回せば、私と同じ様に空を眺めている何人かの人の顔が有る。
「あっ飛行機雲」
ドコからか聞こえて来た子供の言葉に顔を上げれば、一筋の朱色に染まった雲の糸。
今日の夕焼け
空の顔。