詩人:soRa
幼い頃に僕を眠らせた母親の話す物語の結末は
決して知ることはなかった
果てしなく偉大な安心の中で
結末の分からぬ不安などとてもちっぽけで
知る由もなかったから
ただ眠る為だけの寝息を
素直にたてることが出来たのだろう
孤独と寂しさの中でその物語の行方を
必死になって探しているのは
あなたが冷たい墓標の中で
静かに優しく語りかけてくるから・・・
僕が見付けた愛の物語の結末を
あなたは知っているのですか?
こんなにも不安になるのは何故ですか?
どうか教えてください
あなたが語る愛の物語を
最後まで聞いてみせるから
きっと眠らずに聞いてみせるから
そっと瞳を閉じて
眠らずに聞いてみせるから・・・