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詩人:orangest
君は今でも憶えているかな
二人過ごした場所の
景色とか
あの日語り合った夢だとか
なんだか遠いことのように
感じるね
ねぇ あの場所は
何も変わっていないのに
美しかった季節を
足早に通り過ぎて
別々の道を歩む二人
僕は二度と
振り返らないだろう
君のために明日のために
「これからどうする」なんて
なんてあまりに不自然な
言葉にただ笑いながら
消えていった昨日は
虚しくて泣くことさえ
ままならならないほど
だったから
ねぇ 今日なら
本当の事言えるはずだけど
楽しいとき悲しいとき
いつも隣にいて
見つけたものはきっと
優しくても
僕は二度と
振り返らないだろう
僕のため明日のために