詩人:桃鈴
ただ独り堪える涙に
映り込む光と闇
正しさをどうか求めないで
せめて上見ずにいられるまで
総て投げ出そうとするのに
指先はアドレス探す
“何でもないよ暇だったから”
詰め込みすぎて意味を亡くした言葉
信じなくていい
気付かなくていい
でもどうか拾い上げて
私を助けることが
私自身には出来ないみたい
震え出す身体を止められず
増えていく細い線が
求めたのは終焉じゃない
理解出来なくていいそれでも
過ちまでどうか包み込んで
誰かに示して欲しかった
独りじゃ見つけられない灯りを
眩しすぎると瞳閉ざすから
ささやかな灯りでよかった
ただ独り堪える涙に
映り込む光と闇
溢れ出した瞬間に
見つけたのは
終焉でも始まりでもない
淡く浮かぶほどの
ささやかな灯りへの未練
正しさをどうか求めないで
過ちさえ解ってない