詩人:中村 休落
あやまちを犯していた死に人(しにびと)は、処刑人(しょけいにん)と遠い昔から知り合いだった。
明る日 死に人は自殺して、次の日、そのことを処刑人は知った。
死に人が知っていた事は、愛することで、処刑人との間には友情があった。
その本を読んで僕は、この本を読んで自殺した女性を知っていた。
その女は処刑人に似ていたようだった、なぜだか僕は、死に人の犯したあやまちを受け入れることができた気がした。明日、僕も自殺したい、そんな思いにかられて
学校のベランダに立ってみた。死に人はささやいた。君はいきるべきだろう。
死ぬ事も生きる事もなぜだか、思いが宙に浮いていて、死に人は、処刑人の事
を愛していたのかもしれない。愛と欲望の闇の中で、僕らは生きていると
あの、処刑人に似た女(ひと)は書き残すのだった。
意味合いの局面では、同性の愛情もあり得ると学者は悟した。愛とは分からず
に、少女は泣いていた。僕は思う、君が好きだから、よりそいたいんだ。