詩人:niko
もう一枚捲っていいよ 戸惑いが撥ねてるうちに 遮光カーテンの水色は しらじらしくても大丈夫 傷つけたりはしないから この次のページには 優しさを汲み上げる僕が在る 僕は悪意からも 善意からも遠いんだ また一枚捲ってもいいよ 何かによく似た僕が在る 君もよく知ってるものにね もう顔も名前も見えないだろう 次のページには ひどく単純な僕が在る それは君でもあり 誰でもあるんだ 表紙の色が違うだけさ