詩人:タキシード詩者
コンクリートの壁に囲まれ 窓越しに見る空 灰色に淀む
誰も傷つけたくないの
それは偽善? 何よりも自分が傷つかないようにうまく身をかわすのね…
ねぇ いつから?
愛想笑い覚え 口ばかりうまくなる そんな術を身につけてしまったのは
ねぇ いつまで?
そんな『私』を演じて 一体何を守ろうとしているの?
それが地位や名誉ならば 私は迷わずこのハイヒール 脱ぎ捨ててやるわ
裸足で駆け出し 風を感じ 溢れだす涙はあの日の想い まるで背中に羽が生えた
華が彩るこの世界 花は種を作り 空は雲を泳がせる 海は揺りかご 眠りを誘うわ
このままあの海へダイブできたなら…
私は深い眠りへ堕ちてゆきたい