詩人:緋雨
あなたの羽根は幸せを運ぶけど
じゃあ
その羽根を全身に纏うあなたは幸せ?
わたしはあなたじゃないから
あなたが幸せかどうか分からない
あなたが言ってくれない限り分からない
あなたが誰にも言わない本当の気持ち
わたしだけにはそっと教えて欲しい
辛いことは吐き出して
嬉しいことは話して聞かせて
わたしがあなたの拠り所になれたらと
何度も何度も思った
あなたが唯一恐れた白い鳥籠は錆び付き朽ち果て
あなたを縛るモノはもう何もない
わたしが疎ましくなったら
わたしの手が届かない空の彼方に飛んでいけばいい
だから
わたしだけには、教えて
使い捨ての話し相手でもいいから
誰も知らないあなたの本音を聞かせて
一時でも幸せの青い鳥の『幸せ』になれたのなら
それだけで わたしは
もう。。