詩人:夢野咲道
街はいつもの黄昏
けれど なんとなく風が冷たくて
夕陽の沈むのが いつもの倍寂しかった 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
話し相手もいない時 何処まで逃げても追って来る
昨日と言う名のこの秋が
季節はずれの優しさと
来るはずのない君の便り
みんな何もかもが いつもと同じはずだった 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
一人で歩けば寂しいけれど 二人で歩けばなお辛い
そんな哀しい秋だった
夢を見ながら生きるのは
みんな同じさ 寂しいからさ
だから人は互いのぬくもりを感じていたい 秋
意地っ張りで寂しがりやの君 この秋が見えますか?
優し過ぎると辛くなる それ程君を愛してた
今は忘れた遠い秋