詩人:りずむ
天国行きのバスにのり
揺られること数時間
母が迎えてくれました
ジィちゃんバァちゃんも手を振って
何から話せば良いものか
とにかく僕も死にました
父はまだまだ元気です
姉もまだまだ元気です
母の手料理食べながら
楽しく会話が弾みます
あの世もこの世もなくった
とにかく僕は死にました
天国には時間がありません
怒りも苦しみもありません
悩みも痛みもありません
でも寂しさがありました
残した家族に会いたくて
とにかく僕は死にました
いつしか母が言いました
人は誰しも弱いもの
逃げ道なんかありません
その日から微笑む母とは話せません
とにかく僕は生きてみます
手を振る母に手を振って