詩人:甘味亭 真朱麻呂
笑って泣いて
それから怒り狂って
気づいた時には
そんな事忘れてる
流れ行く人波にのまれぬように
なるべくならば
もめ事に関わらないように
いつだって
居心地のいい藪の中
嘘のような
偽りの友情の中で悲しい笑顔浮かべてる
午後から降り出した予報通りの雨
うまく声にならない叫びと渦巻く不安
この胸にこの胸に
染みていくようにこの心を濡らす
いつの間にか自分の夢は遠くなり
ありふれた夢をドコまででも
追いかけるけど追いかけるだけさ
永遠につかめない
孤独な明日を
探し続けるだけだ
降り続く雨を
避けながら歩こう
もう
これ以上罪におぼれないように
もう
これ以上黒く染まらないように
明日になったら
この雨もやむさ
明日になったら
悲しみも癒える
きっとステキな日になるだろう
そう願いながらも涙は頬を伝う
くだらなく素晴らしく
日々は平穏を守り
平凡をくり返す
雨水は涙となり悲しみに溶けてゆく。