詩人:歹←ガチ
生きていく中で
歩いていく中で
ふと気づくと
足かせの音
どこでつけたか
どこでついたか
振り返って気づくと
足かせの音
足音がかき消され
聞こえるのは冷たい音
きっとこの足かせは
自分でつけたんだ
大したものじゃない
それでも引きずる理由
勇気がないのさ
出会っていく中で
別れていく中で
足かせがはずれ
身軽になった
身軽になった部分
何か入り込んで
暖かいのはなんだろう
外した途端
忘れちゃうほど
軽かった足かせ
重く感じたのは
なぜだろう
外した分だけ
軽くなって
軽くなった分だけ
暖かくなったよ
足かせはもうない
足音がよく聞こえた