詩人:旅人モドキ(左利き)
カフェで落としたはずの忘れ物青紫色の空が溶かしては散らすきみを縛るリトマス試験紙なら黄土色も舞台へ躍りでる具材にあうんの呼吸で紛れた事態でも薄墨色へ濁るカップの底は沈黙ほろ苦さと甘ったるさを混ぜて山吹色に染まる海ごと渦まけばきみが思わず拾いあげた余韻へ滑りこむ猫と焼きたてのピッツァ