詩人:甘味亭 真朱麻呂
時間の流れは刹那に人を変えていく
姿形も心の中も
悲しいけれどそれが現実なんだ
今というただの日でもいつか羨むのだろう
数え切れぬほどの季節を通り越して
今まで私は
誰かを愛しそして誰かを傷つけてきた
その場しのぎの「愛してる」で
ガムを吐き捨てるように「さよなら」だけで終わらせた
今思えばなんてことをしたんだろう
そう自分を恐ろしく思う
誰かを愛すのに
権利や資格なんていらないけど
最低限守らなくちゃだめなこと
たくさんあんだろ
あのとき少しでもそう思えてたら…
愛の灯火
そっと吹き消して
キミという生涯で一番愛した女性を罪滅ぼしに忘れます
自己満だけで愛したことを
欲望だけで騙してしまったことを
一生消えない罪として胸に刻み生き続けます
重い重い十字架を背負い
これからは歩いていこうと思います
だから愛の灯火
何もいわずにそっと吹き消すことをお許しください……。