詩人:如月。
そうだね
そんな指摘めいた
悪態を
毎晩
毎晩
聞かされていたな
その手の台詞なら
僕はもっと
得意なのだろう
本当は
君は鏡 覧ながら
台詞吐き捨て
紅を鏡に映った
自身に塗り潰す
この方が綺麗さ
と悪態つく
そこで鏡割れたなら
例えば
変身した僕たちが
割って
時に君のその狭い
時間の価値観さえ
割ってしまうのさ
ことばは時に
そんな面が在る
格好つけたかったのかいその悪態は
そう軽調してしまえば
スルー出来るさ
でも本物を
偽物だと
指摘されたよな夜は
君 映った鏡
割りたくもなる
時に黒紅で鏡に
詩を綴るよな君
鏡の向こうの世界しか
見えてないんだよ