詩人:どるとる
偽りの笑顔を振りまく人の傍らで
何笑ってるんだってふざけんなよって黙ったまま
身をふるわせてる
僕の心は複雑だった
それでも皮肉って笑ってその場は繕った
世の中にお世辞振りまき
愛想で本音隠すなんて 僕にはとても苦しいけど反論なんてできない
ピエロの顔して
実は泣いている
胸の中
夜空に浮かぶ
月を眺めながら
誰も見てないところで泣く以外は
笑顔で日々過ごす僕はうそつき
うそつきピエロ
笑顔で本音を隠して
悲しい気持ちさえ
ジョーダンにして
笑い飛ばす むなしさ
仕方ないねって
また笑ってみせるその顔にはいつの間にか涙があふれて
ピエロのメイクは落ちて 本当の僕がいた
声をあげて泣いた
夕暮れよ
僕はまた明日になればピエロにもどるけど
言いたいことはなるべく言うよ
自分を前に出して
時には 誰かの理不尽な言葉に牙をむきたい
そのための拳もある。