詩人:どるとる
何を考えてるの?
明日を考えてるの?
未来を想像するのは悲しくもあるのさ
だから巻き貝みたいにたまにはひねくれるみたいに 流れる時にときには抗うのね
だけど時間は絶対的なものだから
また抗えず もとの時計まわりに僕の中の時計も回りだすのね
ひねくれたままでそれが素直である巻き貝にはなれ続けられない
わがままひとつ
抱えたままでいさせてね 悲しいから
僕の中の時間はとても素直だけどやっぱりたまには堪忍袋も破けることがあるのね
夜も朝も
時の波音
聞きながら
さびしいとき
切ないとき
ふいに泣きたくなるとき僕は誰も思いつかないような突飛な悪戯 考える
僕の中の巻き貝みたいな感情は渦を巻き何度でも僕を変えるから
また明日も僕は抗っているだろう
どうしょうもないような時の流れにひたすら逆らうように
流れるプールを逆に進むように
無謀とも思われるような素直な気持ちを形にするのさ
ねじれた本音は
嘘や愛想なんかじゃ
隠せないほど
美しいから
僕は今も捨てられない 巻き貝みたいに渦巻き 悩み迷える轍。