詩人:どるとる
記憶の中の君を追いかけてる学生服姿の僕
遠い昔 見事なまでにふられたはずの君を追いかけてる
僕もあきらめわるいね
幻影みたいな
追憶のあの人
なぜかな
僕の時間
あの日から
止まったまんま
ぜんぜん
進んでやしないよ
もうちょっとしたら
テレビは地デジになるというのに
アナログ愛が抜けないよ
初恋のときめきが抜けないよ
終わらない夢から抜け出せないよ
恋わずらい
わずらったまんま
追憶の人
追いかける
現実ではそんなの忘れてるはずなのに
なぜか夢の中ではいつでも僕は君を追いかけてる
それが本音なのかと気になってしまうね
追憶の人よ
つかまったら最後
夢の中の僕が
不気味に笑うよ
現実の世界が
崩壊するよ
だから頼む
逃げ続けてくれ
そうしてくれることだけがあの初恋を忘れるための唯一の手段だから
追憶の人よ
夢の中までも
僕をさらりと
ふってください
もしも現実と夢が同じ心を夢の中の君にも与えてるなら。