詩人:快感じゃがー
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくにはすぐに
傷がつくけど
きみには
ひびひとつ入らない
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくはすぐに
粉々になるけど
きみは
誰にも壊せない
ああ
眩しすぎるきみ!
曇りゆくぼく...
磨けばみがくほどに
もっと、きらめいて
ぼくはますます
不似合いになる
ねえ、いっそ
どこか
遠いところへ
行ってくれないか
きみをただの
石になんか
したくないのに。
ぼくはきみに
恋をしてしまってる
手に入れたいとさえ
願ってる
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくは硝子で
きみは、ダイヤモンド
ねえ、いっそ
どこか
遠いところへ
行ってくれないか?
ダイヤモンドが似合う
どこか、遠いところへ。
そうしたら、いつか
そこにきっと
「ダイヤモンド」に
びくともしない
勇ましく立派な
男がやってきて、
きみを欲しいと
言うだろうから
ねえ、いっそ
どこか遠いところへ...
早く
はやく
行ってくれないか
ぼくなら、平気さ。
心配ないよ
ボロボロの硝子に
いまさら、傷がついても
それは
何にもなかったことと
ちっとも
ちっとも
変わらないから
『...さようなら、ダイヤモンド』
ずっと、
きらめいていて!