|
詩人:甘味亭 真朱麻呂
切なく寂しい
暮らしは続いてく
どんなに足掻こうと
逃げることなんてできやしない
癒えない傷を残したまま
この心はすっかりもう冬の色
目に映る景色も
心に映る景色も美しくも切ない冬の色
見上げた空に雪の気配
色あせた
おもいではモノクローム
愛はもう戻らない
それに気付いたときには
君はもう届かない
淡雪のように溶けて消えた幻の人
読みかけの
物語その先を知ることはない
そんな
もどかしい
思い出はモノクローム
戻らない愛
それはモノクローム。