詩人:甘味亭 真朱麻呂
人は誰も幸せを探して
この広い世界を旅する
旅人のようなもの
その旅を終える時まで
いくつの朝を迎えるんだろう
真っ暗闇の夜の中じゃ
寂しくて終わりたくない
いつものように当たり前な何も変わらない
普段通りの生活の中
いつの間にかそっと消えるみたいに終われればいいな
それまで僕は人生という長いこの道を旅していくよ
悲しみもして喜びもするだろう
そんな当たり前な出来事が生きてる間だけのことだと忘れるくらい
毎日はそれはもう楽しくて楽しすぎて
こんなに心満たされていて
終わりがあることなんて気にしていない
でも
心の中じゃ当然と思うくらいにわかっている
その短い人生の中で僕はどれだけの笑顔を浮かべ涙を流すのか
それを確かめることはこの先もないだろうけど
いちいち僕たちは悲しみも喜びも数えたりはしない
自然にそれを受け入れ
当たり前なことと思ってる
でも悲しいときには本気で悲しいと思う
嬉しいときにも本気で嬉しいと思う
そんな当たり前な感情がいつも僕を形作り
生かしているんだ
悲しみがあるからこそ強くなれもする
喜びがあるからこそやさしくなれる
こんなにも悲しみにだってたえていける
悲しみだけじゃそれこそ悲しいだけだから
いつでも
僕は喜びに笑い
悲しみに泣いて
当たり前なことでもその意味を思いながら
笑ったり泣いたりするよ
そして
また僕は今日も幸せを探して
目覚めた僕は旅に出る
これからもずっと
変わらず悲しみも喜びも感じたいから
生きている限りは出逢うものだから
たやすく悲しいってだけで嬉しいってだけですまさないで心から感じて
悲しみだって僕を形作るパズルのピースさ
僕の中の一部だから
ひとつさえ欠けてはならない
明日も明後日も
ずっと僕は生きて