詩人:チェシャ猫
せめてこの夜の帳が落ちる前に
僕の前から消えてはくれないか??
狂おしいほどに君を求めるこの心が
刃になってしまう前に・・・。。
吐息に混じって漏れる限られた時間が
刻々と終わりを連れて近付いてくる
いつか聞かせてくれた結末のない物語の続きを
子守唄代わりに聞かせてはくれないか??
眠りに就いた君の横顔を
いつまでも飽きずに見つめていたい
ねえ君の夢の中にさえも
僕の存在を刻んでおきたいんだ
幾度となく繰り返した君の名前を
まだ懲りずに繰り返しているよ
そうしていなければ
君の存在が無くなってしまいそうで
幼い手を強く握り締めていた
せめて止まらぬ時が今の僕達を思い出にする前に
僕と一緒に消えてはくれないか??
狂おしいほどに君を求めるこの腕が
君を締め付けるその前に・・・。