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[180604] つとめ

詩人:遥 カズナ

















なすべき事をなせたとき
嬉しい事は何もない

目はおよいで
褐色の頬の傷跡を夕闇にあらわにしながら
壊れては消える、海の波のリズムの呼吸がせいで
まだ、どうして良いかもわからない喉が唾をのむ

のざらしの獲物をたぐりよせるために
たずなを力いっぱい握りしめた、腫れ上がった手のひらが、じんじんと熱い

仲間と切り分けた
何一つ無駄するわけのいかない、担いだ糧を
重たいぶんが重たいだけ
十分以上の腰の痛みと
爪の垢と
食いしばる歯に
誰に関係もない
実感をこめて

男は家族を養っている















2013/03/16 (Sat)
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