詩人:そほと
どこの梢だろ充実した鳥の鳴き声が聞こえる この谷川でこの谷川にぼくが手で触れたらこの谷川に触れたことにならなかった ぼくは水に触れただけだった でもそれは確かに谷川の水なのにぼくが触れたのは単に水だった ぼくはどうやら落としものをしてきたらしい どこの梢だろ充実した鳥の鳴き声が聞こえる