詩人:望月 ゆき
悲しいときは
思いきり泣いていいよ。
なんて、言うやつの前では
絶対に泣いてやらない
反対に
笑ってやるってなもんだ
だからって
嬉しいことがあったからって
無防備に
笑ったりはしない
すくなくとも
2日半くらいは
笑っちゃうくらい
嬉しいこと
になんて出合えたら
絶対的に
みんなには 内緒で
できるだけ 長く
秘密にして
こっそり
こっそり
箱にしまっては
なんども蓋をあけて
のぞく
こっそり
こっそり
まだ
笑っちゃうくらい
嬉しいことに
出合ったことは ない
ぼくは いつだって
こっそり 泣いて
こっそり 笑う
きっと
そうするつもりでいる
今は。