詩人:どるとる
よくひとりで思い悩むと 出かけたあの土手沿い
黄昏時を見計らって 自転車走らせるよ
夕日が落ちてく
その頃合いに
僕は空に君の顔を浮かべてみた、君は笑っていた
ただずっとそばにいて
そう言うだけなのに
どうしても
どうしても
言えないのさ
なんでかな
この思いは嘘なんかじゃごまかせないほど
美しすぎる思いだから
僕はあとにも下がれず一歩も前に進めない
ただずっと同じ場所に立ち尽くしたまま
君を思うだけ
初恋という魔法にかかってしまったから
ほんとのことをいえば君を幸せにできる保証なんてできやしないけど
僕はこれだけはいえるよ
世界一誰よりも君のことを愛してるってこと
だからそばにいて
永遠に
何も特別なものなんか要らないよ
君がいて 僕がいて
それなりに暮らしていければそれでかまわない
多少のことには目をつむりながらお人好しの二人が描く
楽しい楽しい日々があればいい
未来に期待はしない
だけれど
ただひとつ願っていいなら 君にそばにいてほしい
それだけは間違えないでほしい
これは運命(さだめ)られた出会いだったと思うから
ほらまた日が昇れば
やっぱり日は沈む
訪れた夜に目をつむって夢を見る
目覚めたあとも何も変わらない世界の中で君だけがまぎれもない幸せのあかしだよ。