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詩人:チューリップの花束
手紙を強要したつもりはないけどね
でも今迄ありがとうとは思うよ
君は人を騙した
それでもこんな自分の相手はしてくれた
何年も繰り返されたこと
これが絶対に変わることのない「出来うる最大限」なのだと知った
君の本当の心の中では終わりにしたい関係
「さよなら」以外の結論がないこと
僕は本当は君が誰なのかを知っている
そしてこれが突きつけられた答えなのだ
出来ないことならばいい
でも、何故無駄な期待をさせたりしたのか?
そのことだけが遺憾で、はらわたが煮え滾った
今日の君は気分がいいらしい
いいことだ
僕は最悪だけど
君が幸せにしているから
それでいいよ
真面目になっていたのは自分だけだ
もう死ぬまで誰も好きにならないと決めた
恋は盲目というけれど
色ボケて道を誤ったのだ
自分はその人に出会う前の元通りの自分に戻る
「さようなら」
その言葉が欲しくてこんな酷いことをしたのだろうね
君の求めるものを差し上げましょう
君に絶対言わなければならないことはすでに伝えてある
これからもまだ色んな話をしようと思っていたが
それは瑣末なことだ
「ありがとう、さようなら」
僕はひとりで生きていきます