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詩人:現実的SUGILL
世界はつまらない、のではなく。
そう決めつけていた
このボクが
ただただ
つまらない奴だったんだ
ただただ
かなしい奴だったんだ
そもそも、この世界に
定まった価値なんて
あるわけがなくて
美しい、と云う人がいて
汚れていると言う人がいて
すばらしい、と思えるがあり
残酷だと思うときもある
正しさも間違いも
ここにはなにもない
ひとによってその景色は
きっと微妙に
違うものだから。
人生を愉しむスパイスは
自分しだいだと
気づいたんだ
世界はプラマイゼロ
その付加価値は
ボクしだいだと
ようやく、気づいたんだ
だから
あの呪われた日々を
忘れさせておくれ
いつか、笑いとばしてくれ
闇の中では宝石だって
石ころだって
同じに思えるけれど
光を受ければ
きらきら輝ける
静かにいつも通りに
星がさりげなく
またたいているように
本当は何が大切で
どんなことが尊いか
いまさら、気づいたんだ
錆びついてしまう前に
扉を開けよう
今日からの世界は
昨日までとは違う色