詩人:遥 カズナ
虹は声のする方角ほがらかなんてどこにでもあるような気がしていたのにさしだされたつなぎたかったであろう手のひらを握れなかった朝顔の葉に新鮮なつゆ玉が幾つも、幾つもこぼれ何も知らないみたいなツルが笑むように揺れた葉の裏側でチョウチョが濡れないようにしがみついている、