詩人:カナリア
時は巡る
時間は過ぎ行き
環境は目まぐるしく
変わってゆく
その中で
出会いもあれば
別れもあり
“たった一人のアナタ”を失う
そんな日もある
けれど
そんな日でさえ
夕陽は街並みを赤く染めいつもと同じ
景色を並べた
突然
置いてけぼりにされた
一人
孤独と不安
そんな
きっと
これからも幾度となく
繰り返すのであろう
変化を
季節の移り変わりと同じぐらい自然に
受け止められたなら
寂しさも
少しは和らいでくれる
はずなのに
今はまだ
喉の奥が
痛くて
痛くて…
上手に息が出来なくて
やり場のない気持ち
届けようのない言葉
すべて夕陽に照らされて赤く
赤く
染まってゆく