詩人:どるとる
大好きな人の横顔に
つかの間 かげりがさす時は
ぼくの出番さ
さあ慰めてやりなさい
努々ひとりで悩ませるな
孤独なその丸まった背中に
不安げにかける大丈夫?の声にだって
確かな温度があるならそれはきっと君とぼくを繋ぐ最も丈夫な糸になるのだろう
君の横顔が悲しく見えた日は君がもうこれ以上悲しくならないようにつとめるべきだろう
君の横顔が正面を向く前にぼくはその横顔から見て取れるだけの涙を乾かしておくひつようがある
濡れたほほに
あふれる涙
それは音もなく
黙ったまま
地面に落ちるから
気づきづらいのさ
だからこそ君の横顔にぼくはすべての神経をそそぐ
今日も君の横顔から目が離せない
今日も君の横顔にはどこかかげりがあるようでならない
変な癖がついたようさ
やっぱり君は
横顔よりも
正面を向いて
笑った顔が
いちばん誰だって
素敵さ
だからこそ
だからこそ
ぼくは君を悲しみからも守らなくちゃいけないんだね
この世界でいちばん
誰より 愛する人だから
この地球でいちばん誰より 大好きな人だから
君の横顔にそんなこと思う今日もぼくはささいな君のしぐさに変に神経質になってしまうよ。