詩人:甘味亭 真朱麻呂
どうして人は人を憎むの?
どうして人は人を殺めるの?
どうして人は人に憧れ羨むの?
考えればきりもないほど疑問は胸の底から
上手じゃない言葉になって沸き上がってくる
言葉になんかならないような
気持ちが夜の途中で溜息になってもれだしたんだ
あふれでたんだ
本当は気付いてほしかったんだ
こんな孤独な僕の存在を
薄れていって消えてしまう前に愛を探して
誰か自分の心を理解してくれるために少しでも努力してくれるような人を探してたんだ ずっと
言葉になんかならなくたっていい
傷ついて傷つけて
お互いの傷を舐めあう
そんな関係でいいんだ
特別なことなんて求めない
この夜は何処までも深くそして長く暗いものだから
誰かそばにいてほしいんだ
愛のぬくもりってやつを感じさせてほしいんだ
たとえそれが間違ってることだとしても
僕は自分の愚かさを抱いたままこの夜にさよならするのか
今少しだけ考えてた
正しいことも間違ったことも
変だと思うことや理解できない何かは
身勝手という言葉ではたして片づけていいのか
動かないままの心もカラダもいつか動くの?
片足のない機械仕掛けの人形みたいにぎこちないままの夜はもどかしく
それでも止まらずにいつも通りに過ぎていく
睨みをきかせながら時計を見て時刻を確かめる
ただそれだけで眠ってしまった真夜中の零時
愛を探して
夢も探して
道を探して
此処がどこかもわからないんだ
そんな闇の中迷い泣き出す始末
それでもそんな僕を責めることはさすがにはできなかった
可哀想すぎて
悲しすぎて
イラだちすら哀しい慰めに変わる
やさしいぬくもり…
とめどない優しさ…
探して
探して
探したけど
ああ 未だ見つからずに孤独な闇の中をさまよい歩いてる
暗くて前も見えやしない心の中の夜の中
佇んでる。