詩人:どるとる
ねぇ 誰にいうわけでもないけどひとりごとと受け取ってね
いつもより切ない夜さ
いつもより悲しい気持ちさ
ほんのちょっとなんだ
そのちょっとで心はふるえたりふるえなかったりするんだ
たしかなことはそれだけ
たしかなことはそれだけさ
ぼくがいつしか産まれたように
ぼくがいつかは死んでゆくように
形あるものすべてにある始まりと終わり
それだけさ
わかってることは
無知なぼくに唯一
知らされてることは
それを前提にいつも生きるんだ
仕方ない
仕方ないと
あきらめたりしながら
運命と割りきる
だから切ない夜は
だから悲しい夜は
訪れる
疲れ果てた人の心に。