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詩人:阿紀奈
私が産まれて
今年で25年。
モノ心がついた時には、その人はもういなかった。
小さい時、気になったりもした。
でもそれを聴く事はできなかった。
それは聴いちゃいけない気がしたから…家族の間で、誰もその話はしなかった。
その人は今もこの空の下のドコかにいる。
逢いたくないという気持ちと、
逢ってみたい気持ち。
どうせなら逢ってみて、この気持ちにケリをつけたい。
逢ったら、まずどうしよう。
何を話そう…。
まず初めは…一発、その人の頬に拳を食らわしてやろう。
その後…
その後は―…
それから考えよう