詩人:朧
僕がもし花の種なら
貴女の心に植えつけ
笑顔を咲かせるから
生まれて来ることを
許されなかった花は
人の想像上の存在で
一部の者に好まれず
自分を嫌悪する貴女
そんな花と似てるね
忘れられた花みたい
想像だけだとしても
僕は貴女を創造する
貴女の情を創造した
笑顔と呼ばれる存在
心の中に芽生えたね
咲いた花は命絶えた
禁じられた花咲く泉
その伝説を聞き入れ
大切な存在抱かえて
その聖地へ向かった
辿り着いた瞬間の土
僕は貴女を葬送する
約束を守れないかも
涙が泉へ零れ落ちた
枯れた泉に命が還る
貴女の還る地に咲く
白い泉に咲く黒薔薇
沈殿む體を見送った
怪しく香りを発する
黒い夢は薔薇に咲く