詩人:楠崎 志杏
笑顔、しぐさ、言葉に敏感な君が「どこにいるの?」と問いた
想いを馳せた手元に写真が握られてたね
そう、通じあってたころ、『あの場所』で撮ったモノ…
別れ際に呟くコトバに目をつぶり、走り去ってしまった臆病な自分を叱ってくれたのもアンタだった
笑顔、しぐさ、言葉に敏感な君が「おかえり」と言ってくれた
些細なことでキズ付いたあの記憶が…呼びとめる中に降ってきた一粒の『雨』
たった一言「ごめん」と言えばいいのに言えずにしまい込んだ曖昧な箱をそっと開けてくれたのもアナタ
ハジメマシテからサヨウナラまで何も出来なかった苦い記憶のスペース