詩人:色彩
真夜中電気を消したユニットバスの中でシーラカンス以前の魚の事を想像する深い海の底を泳ぐ彼等の呼吸器官について想う彼等のフォルムや皮膚について想うその目が見つめるモノについて想い思わず小さな風呂の中に潜る水中に響く心臓音電化製品が微かに渦巻く音想像力が暗闇の海に沈めて「シーラカンス以前の魚」が泳ぎ出すそうそれは真夜中真っ暗闇に降りてきた孤独な人の音楽孤独な人達の為の音楽