詩人:望月 ゆき
きみとはよく 駅の近くの 蕎麦屋にかよったいつも ざるそばを食べるきみがくっつきすぎの麺を 一生懸命 なんども なんども箸で 持ち上げているのを 見るのが好きだったあれから 時計の針は何百回もまわりあれから 地球は何週もまわりある日 駅の近くの蕎麦屋は消えていて一緒にかよった きみもぼくの隣からは 消えていた