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詩人:あいる
太陽を殺せ
あの娘に逢えるのは
夜だけだからさ
太陽を殺せ
喜びは
どこで覚えたんだろう。
曇り空とは
似ては似つかなくて
ボクら
何処にむかうんだろう。
ぬるま湯には
浮かぶはずもなくて
マンホールは
ガタガタいって
水道管は
今にも泣き出しそうだよ
破裂して
君のブラジャーを透かす
繋いでた手を
君はパーから
グーに変えた
痛みはいつ
和らぐのだろう。
絆創膏では塞がらなくて
痛みはいつ
忘れたんだろう。
思い出せるのは
夜でも光った大粒涙
君のブラジャーを透かす
君の顔がよく見えない
太陽を蘇生させろ
君の涙と
ブラウスを乾かしてくれ
気ままに生きると
雲が言う
お前は
空に縛りつけられて
それ以上でも以下でも
子供みたいに無重力
咲いた花はヒステリック
自虐的な魅力を放つ
君から出る重力
地球の中心を見つけたよ
どーりで
引き込まれるわけだ
太陽を殺せ
夜を見つめなおそう
君と下手なダンスを踊ろ
影だけでも一つになろう
いつまで
此処にいたんだろう
誰も居ない曇り空は
いつもと違い非凡で
泣いていた
ボクを照らしたのは誰だ