詩人:どるとる
泣きたい気持ちならぼくがいつでも聞いてあげるよ
そんなにむりに笑わなくたっていちいち気になんかしないさ
泣きたい夜がだれにもあるから
がまんなんかしないで泣いてくれたほうがぼくにも慰めがいがあるよ
スマイルなくしてしまうのは
ピエロが仕事のぼくらには致命的なことだろう
愛想をなくして
お世辞を言えなくなったなら嘘さえつけないから
そしたらぼくら用無しだよ
でも、いつでも強くありたい
悲しみなんかに負けない心をもってたい
スマイルなくしてしまっても
雨がやみ空の隙間から日が差せばまた笑えるだろう
悲しみという通り雨が雨雲を連れ去れば
ぼくらはまた昨日のように素直に訪れる晴れ間にスマイル浮かべるよ
これからいくつの試練がたとえ待ち受けていても
ぼくらはあきらめという言葉を知らない
悪あがきを繰り返しては涙をのむ日だって強くなる練習さ
さあ 朝が 夜明けが
瞳に映ったら
ぼくは始まりのドアを開いて 旅に出る
スマイルひとつ小脇に抱えて。