詩人:快感じゃがー
私たちは、裸じゃいられない。
今日もまた
理性という服を着て
いつもの顔をして
いつもの街に出て
いつもの顔に会い
いつものことを、する
私たちは、裸じゃいられない。
今日もまた
常識という服を着て
いつもの顔をして
いつもの街に出て
いつもの顔に会い
いつものことを、する
大人という服を着て
見本という服を着て
既成の服を着て
「いつもの私」になる
ここには、
見慣れた服じゃなきゃ
認めてくれない
人ばかり
あぁあ
私たちは、裸じゃいられない。
だから、今日もまた
服を着るしかない
着こなせない服を
似合わない服を
大嫌いな服を
みんなとお揃いの服を。
私は、訳もわからず
ただ着させられる
いつもの顔をして
いつもの顔をして