詩人:現実的SUGILL
見抜けなかったんじゃなくて
ただ、目を逸らしていただけ
ぜんぶ、あとの祭り
とても独りよがり
その気になれば何だって
できたはず。なのに...
ぜんぶ、あとの祭り
とても独りよがり
それは泡沫
わたしは貝になり
君の抜けがらに
抱かれて夢を見る
ゆるされない夢を見る...
世界は誰のためにも
回ったりしないで
勝手にひとりでに
動いてゆくけど
わたしの中心には
まだ、君がいるみたい
ほんとだよ
うそじゃない
だから君なしでは
もう。進めないんだ
でもぜんぶ、ぜんぶ
もう。遅すぎるんだ
今さらはじけ飛ぶ
気持ちにきづいて
痛んだ恋が
すこしだけ疼く
ばかみたいな
ザンゲのノート
届かない
ここにある言葉たち
なんの望みもないから
せめて今くらい
感傷にひたらせて
あの頃の愛をかたらせて
それは泡沫
わたしは貝になり
君の抜けがらに抱かれて
今夜も夢を見る