詩人:山崎 登重雄
指先は綴る君への思い君への贖罪を命の示唆する方向で芳香で 砲口で 彷徨でひらめきに きらめきに ときめきに ありがとう ありがとう ありがとう生死を繰り返すカルマの歯車に愛別離苦の終わりなき旅舌を抜き 喉元を切り裂いて 言葉を捨てる両足を切り落として 現実に踏みとどまり愛する前に 別れの前に 離れる前に 苦しむ前に勇気と真実のナイフを 自らの胸に深々と突き立てわが名と魂を呼び戻す