詩人:ヒギシ
入場制限を
取り払ってみた
沢山の来客に
立派な城が
崩れ落ちそう
怠惰が
転がり込んできて
真面目と興味が
怒鳴り合い
やる気は塔から
飛び降りて
焦りがすかさず
受け止める
陽気は憂いと
手を組んだ
悦楽は自ら
牢屋入り
関心はただ
歩き回る
王は玉座に
座り込み
罪悪が背後に
身を潜め
良心が側で
道化役
死力は遁走
夢が追う
恋はぼんやり
空眺め
愛は時間と
大合唱
自由は黙々
机に向かい
嫌悪がコッソリ
逃げ出した
自制が惰性を
捕らえる内に
覇気が演説
鎮まれと
2004/12/17 (Fri)