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詩人:甘味亭 真朱麻呂
朝の終わりの足音が僕を夜へ誘う
今少しずつ大人になっていく中で
僕は何をこれからに何度繰り返しを繰り返すその中で求めるんだろう
街の灯りが遠くチラチラと揺れたなら
眠い目を閉じよう
僕がいつか誓った未来は今となりゃ
もはやどうでもいい
何があっても負けねーよなんて強がりながらも涙流してる
ひっそりと静まり返った街の片隅で行き場のない僕を月がさまよい歩く危なっかしい足元を照らす
ああ 答は闇の中
もう届かない期待
願いは風にさらわれてある場所さえ知らず
そうしてくり返す
別れと出逢い
おはようおやすみ
今日もくり返す
きらめく夜の灯りにさよならを告げて
遠ざかる今日の靴音
輝く星空に光の筋がひとつ流れて見えた気がした
そんな夜は切ないね
だからさよならを言うときはわざと聞こえないくらいの声で
それでも口には出す
さよならと 今日に
さよならと 告げる。