詩人:どるとる
このままぼくはどこに向かって歩いてゆくのだろうか
こうして今日も時の流れに身をまかせて生きているけど
少しでもやさしい灯りを見つけては
すぐに冷えた心をあたためようとする
心もからだも弱いぼくはすぐに誰かが言い放つ言葉ひとつで地に崩れてしまう
いくつの涙流れては消えていくのかな
悲しみを数えても
不安なことを数えても
尽きることはなく
死ぬまで消えない
遠く窓の外の景色見つめては
その向こうに何かしらの光期待しては崩れ落ちるだけの望みはむなしさだけを残す
不安だらけの世界で
何を理由にそんなに笑えるというの?
ぼくは人ごみを避け
暗がりに逃げたくなる
手を伸ばせばほらなんてことはなく届く距離にある あのマグカップさえ なんだか心なしか遠いよ
暮れなずむ空と低空飛行するカラス
もうじき夕立が落ちてくるかな
遠い空がいつもより
ずっと遠くて
抜け殻のぼくの瞳の中に広がる虚空にいくらでも夢や希望を泳がせる
とある規則の中
ルールさえ守っていれば
とある時間の中
ルールさえ乱さなければ
そんな守りの態勢では戦えない。