詩人:どるとる
言葉にならない寝苦しい夜は
曖昧に過ぎて行く
浅はかな小手先の腕前で
ぼくは泥沼にはまった
なんとなくなんだけど
この頃悲しい
むなしい
どこか切ないんだ
胸の奥につかえた何かがとれなくてもどかしい
言葉になんかなるはずもないさ
雨に降られてるしかないさ
悲しい季節は夢か幻のように過ぎ去り
影だけを残したまま
人は小さなため息をこぼし背中でロマンなど語る
暑い季節はもういいよと猛暑にまいりながら涼しげな秋をただ待つ日々
街路樹はまだ青く
夕暮れは茜に燃えて
花火はまだ上がらない
暑い日々はまだ
しばらく続きます
汗は引かない
涙も止まらない
心の天気図に
台風が迫ってる
そんなことさえ
どうでもいいみたいにぼくは空ばかり見上げて黙ったまま
雲の流れを見つめてる
秋の訪れを待ちわびて
温度計を確かめて。