詩人:どるとる
控えめに生きる
それがぼくだから
目立つこともなく
地味な先生は
ツルツルな脳みそで
あまり考えず生きる
でこぼこな砂利道
時には楽な下り坂
時には崖みたいな急斜面
そんな人生は続く
お品書きには載ってないちょっと変わった生き方で
苦労恐れず生きていくのさ
悲しみがなんだ
ひとりぼっちがなんだ
全然恐くなんかないぜ
おしとやかに生きる
優しく生きてみる
それだけで人なんて完璧になれてしまうんだよ
難しいことはすべて忘れて 不器用でも何かをひたすら頑張ることで見えてくる何かがあるはずなんだ
地味な先生は何も教えることもできないけど先生というからには何かを教える立場なんだ
たとえばそれは自分自身に気づかせるとか
控えめに生きる
それがぼくだから
欲張ることもなく
地味な先生は
ふわふわと自由な感覚でもって深く考えず歩く
それがぼくなのさ
地味な先生は。