詩人:どるとる
悲しみはポッケに押し込んで すぐさま忘れたいな
だけれど忘れたい記憶ほど忘れがたいね
悲しみなんて覚えてても悲しいだけなのに
悲しみを入れるだけの大きなポッケはどこにもないのかな
喜びはいくらでも入るのに
押し込めないから
忘れられないのかな
なんてこと考えながら
夢に吸い込まれていく
してやられている
してやられている
とめどなく降り止まぬ時間という雪に埋もれている遠い過去が未来のぼくを笑ってる
他人事のように
悲しみはポケットに押し込んで
そして 忘れたふりでさよならさ
傷跡はそのままに
風の中を突き進む
そんな日々。